働き方

子育てで年収が下がる転職を選ぶ?勤務時間と家計を比べるメモ

お迎えや夕方の家事が回らず、今より給与の低い仕事を検討している。時間は増えそうでも、毎月の支払いが続けられるか分からず、決めきれないことがあります。

この記事の要点

年収の差だけで決めず、「必要な時間を確保できるか」と「入金まで含めて支払いを続けられるか」を分けて比べましょう。現職の条件に加えて、勤務を変更した場合と転職した場合の条件を同じ項目で並べます。

収入の比較より先に必要な時間帯を決める

年収が下がっても、困っていた時間帯が変わらなければ、転職の目的を満たせないかもしれません。まず、何曜日に、何時までに、どこへ着く必要があるかを書きます。

たとえば、お迎えの担当日、保育園への到着時刻、通勤にかかる時間を並べます。毎日同じ時間が必要なのか、家族で分担できる日があるのかも確認します。仕事の時間が短くなることと、夕方の予定が成り立つことは同じではありません。

必要な時刻の整理は、お迎えに間に合う退勤時刻の確認で進められます。ここでは、その条件を満たす案の家計を比較します。

基本給・手当・賞与を分けて聞く

現在の給与明細と、候補先の提示条件を並べます。額面と手取り、月給と年収を混ぜないようにしてください。現職で勤務を変える案は、人事に変更後の条件を確認します。

転職先には、基本給、固定残業代、各種手当、賞与の条件を分けて聞きます。初年度の賞与、試用期間中の給与、欠勤や時短利用時の計算方法も確認したい項目です。求人票の想定年収が、そのまま自分の契約額になるとは限りません。

税金や社会保険料などは、給与の額面差と同じ割合で変わるとは限りません。未確認の手取り額を確定値にせず、給与担当等に確認した範囲と、まだ分からない部分を分けて残します。

表は横にスクロールして読めます。

基本給・手当・賞与を分けて聞く
給与の確認項目現職現職の勤務変更転職候補
基本給・固定手当明細で確認人事に確認提示条件で確認
残業代・変動手当実績を分ける条件を確認条件を確認
賞与支給実績変更の影響初年度の条件
給与の支払日現在の日付変更の有無初回の支払日

働くための支出も同じ条件で比べる

収入だけでなく、勤務を続けるために必要な支出も見ます。通勤の自己負担、延長保育、送迎の支援、仕事で必要な道具など、案ごとに変わる費用を書き出します。

負担が減りそうな支出も、実際に利用を減らせるか確認してから計算します。在宅勤務が増えても保育が不要になるとは限らず、通勤手当がなくなっても自己負担が同じ額だけ減るとは限りません。

仮に、毎月の手取りの見込みが3万円下がり、延長保育などの確認済み支出が1万円減るなら、ほかの条件が同じ場合の差は月2万円です。これは比較方法を示す仮の例で、特定の家庭の実績や、転職してよい金額の基準ではありません。

家賃や食費などの共通する生活費も含め、月々の残りを確かめます。時間を確保できることには意味がありますが、その価値を一律の金額に置き換える必要はありません。

給付や将来の昇給を確定した収入にしない

育児時短就業給付金など、使える可能性のある制度もあります。ただし、子どもの年齢、被保険者期間、時短の状態などの条件があり、転職先へ自動で同じ条件が引き継がれるものではありません。

受けられるか、金額はどのように決まるか、申請は誰がするか、いつ入金される見込みかを勤務先やハローワークに確認します。未確認の給付は、受け取れる前提の生活費に組み込まないようにしましょう。

将来の昇給や副業収入も、現時点で約束されていないものは別欄へ置きます。「いずれ収入が戻るはず」という見込みがなくても支払いを続けられるかを、先に確認します。

賞与がない月と入社直後の支払いを確かめる

年収を12で割るだけでは、賞与月以外の支払いが見えにくくなります。通常の月に加えて、退職から初回給与の入金までの予定を確認します。

架空の入出金例。月初8万円から10日に10万円を支払うと、20日の給与20万円の入金前に2万円不足する。25日の支払い8万円の後、月末には10万円残る計算。
入社直後の入出金を置いた架空の例です。破線は不足額で、実際の口座残高ではありません。給与日・支払日・金額は家庭や勤務先で異なります。

手元の資金を使う場合は、家族で共有してよい範囲で、何に使えるお金かを確かめます。家計のために個人口座や明細をすべて見せ合う必要はありません。比較に必要な合計額から相談できます。

表は横にスクロールして読めます。

賞与がない月と入社直後の支払いを確かめる
確認する期間見ておきたいこと
賞与がない通常月毎月の入金で生活費と仕事の支出を払えるか
入社直後初回給与の締日・支払日までの資金があるか
休みが増えた月無給の休暇や欠勤が給与にどう影響するか
制度の利用終了後給付や手当が終わっても支払いを続けられるか

足りない条件への回答を得てから選ぶ

最後に、各案について「時間が合うか」「通常月の支払いができるか」「入社直後に困らないか」を並べます。ひとつでも未確認なら、その項目を誰に聞くかまで決めます。

給与条件を聞くときは、「必要な退勤時刻は○時です。この勤務時間での月給と賞与、入社した月の給与額と支払日を教えてください」と伝えると、比較表の空欄を埋めやすくなります。求人票の年収だけで決めず、応募先の採用担当者や転職支援の担当者へ、希望する勤務時間での条件を確認しましょう。

給与は合ってもお迎えに間に合わない、時間は合っても初回入金まで資金が足りない、という案では、条件を調整できるかを先に相談します。年収が下がる案を一律に避ける必要も、子育てのために必ず収入を下げる必要もありません。

勤務条件の比較は時短求人のチェックリスト、動く日程は子育て中の転職タイミングで整理できます。まずは現職と候補先の給与条件、必要な退勤時刻、変わる支出を同じ表へ書いてみましょう。

執筆・編集:futayori運営

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