ふたりの予定ガイド
妊娠しやすい時期の目安をパートナーと共有する方法
生理周期から計算した日付は、実際の排卵日を言い当てるものではありません。 数日間の目安を共有して、特定の人だけが確認し続けずに予定を相談する方法を整理します。
最初に要点
予測を数日間の目安としてふたりで見る
妊娠しやすい時期の予測は、ふたりが同じ画面を見て予定を話すための材料です。 日付の的中、排卵の確定、妊娠の保証には使えません。 また、避妊や受診の要否を判断する機能でもありません。
用語の整理
妊娠しやすい時期とは
ACOGは、精子は体内で通常3日程度から5日程度生存することがあり、卵子は排卵後約24時間生存すると説明しています。 そのため、排卵の5日前から1日後までに性交があると妊娠する可能性があります。
この「排卵日」自体を日常の生理記録だけで正確に特定できるわけではありません。 したがって、アプリでは「妊娠する可能性がある時期の予測」を幅のある期間として表示します。
ACOGの公開情報を確認する ↗予測の仕組み
ふたよりが表示する日付の計算方法
- 01
次回生理開始日の予測
最新の生理開始日に平均周期を加えます。
- 02
排卵日の予測
次回生理開始予測日の14日前を目安とします。
- 03
妊娠しやすい時期の予測
排卵予測日の5日前から1日後までを表示します。
この計算で分からないこと
周期は毎回同じとは限らず、予測と実際の排卵日はずれることがあります。 月経が大きく不規則な場合や記録が少ない場合は、特に予測の不確実性が大きくなります。 個別の排卵の有無、卵管や精子の状態、妊娠の成立は判定できません。
基礎体温の役割
基礎体温は未来の排卵日を決めるデータではない
基礎体温は過去の推移を振り返る材料です。 ACOGは、基礎体温の上昇は排卵が起きた後にみられるため、これから起きる時期を示すものではないと説明しています。 日本産婦人科医会も、基礎体温は睡眠や生活環境などの影響を受け、排卵日を正確に予測できないとしています。 NICEも排卵を確認する手段として基礎体温表を用いないよう案内しています。
ふたよりの妊娠しやすい時期の予測も、基礎体温から排卵を判定するものではありません。 基礎体温は、生理や体調の記録と一緒に自分の周期を振り返るために使います。
共有手順
妊娠しやすい時期の目安を共有する4ステップ
自分の生理記録と周期設定を確認する
予測は、生理の開始日と平均周期を元に計算します。記録がない場合はまず自分だけで入力し、日付と周期に誤りがないかを見直します。
共有したい相手とペア連携する
クラウド保存用のアカウントを作り、招待コードを意図した相手にだけ渡します。ペアになっても、健康記録の共有はすべて「自分だけ」から始まります。
周期設定と生理記録を自分でオンにする
パートナー画面の「自分の記録の共有」から設定します。周期設定と生理記録の両方が共有中のとき、パートナーは妊娠しやすい時期の予測を確認できます。過去の生理期間とメモも対象になるため、オンにする前に内容を確認します。
日付ではなく期間として予定を相談する
一日を正解のように扱わず、数日間の目安として見ます。仕事や通院などを含めて無理のない候補を話し、今月は共有しない選択も残します。
予定の合わせ方
ひとりの負担にしないための3つのルール
国立成育医療研究センターは、プレコンセプションケアを将来の妊娠を考えながら本人やカップルが生活と健康に向き合うことと説明しています。 一緒に考えることは、すべての健康記録を見せることや結果の責任を分けることと同じではありません。
予測は数日間の帯で見る
実際の排卵日は予測からずれることがあります。特定の1日に負担や期待を集中させず、期間の目安として予定を話します。
確認する回数を決める
毎日の監視にならないよう、週に一度だけ一緒に見るなど、ふたりが負担に感じない頻度を選びます。
記録者へ解釈を押しつけない
「見たよ」と予定の確認にとどめ、体調や気持ちを数値から決めつけません。話さない日や記録を休む日も選べます。
使わない目的
避妊・診断・排卵の確定には使えない
- ・予測では望まない妊娠を防げません。避妊方法として使わないでください。
- ・日付、基礎体温、体調記録から排卵、妊娠、疾患を判定できません。
- ・月経の変化や症状を「予測のずれ」と決めつけないでください。
- ・性行為の回数や日付を、本人の体調や意思より優先する指示にしないでください。
よくある確認
妊娠しやすい時期の共有Q&A
妊娠しやすい時期はいつですか?
ACOGは、排卵の5日前から1日後までに性交があると妊娠する可能性があると説明しています。ただし実際の排卵日は個人や周期ごとに異なり、アプリの日付は生理記録と周期設定から計算した目安です。
予測をパートナーと共有すれば妊娠しやすくなりますか?
共有そのものが妊娠率を上げるとは説明できません。共有の役割は、ふたりが同じ目安を見て予定や話すタイミングを合わせやすくすることです。妊娠の成立や結果を保証する機能ではありません。
基礎体温でこれからの排卵日が分かりますか?
基礎体温の上昇は排卵が起きた後にみられるため、基礎体温単独でこれからの排卵日を正確に予測できません。ふたよりも基礎体温から排卵を判定せず、過去の推移を振り返る記録として扱います。
この予測を避妊に使えますか?
使えません。ふたよりの予測は、避妊法として設計・評価された機能ではありません。望まない妊娠を防ぐための方法は、公的な医療情報を確認し、必要に応じて医療専門職に相談してください。
医療上の注意
このページは一般的な情報と共有方法を整理するもので、診断や治療の代わりではありません。 日本産科婦人科学会は、日本では妊娠を望む健康な男女が避妊せずに性交して1年間妊娠しない場合を不妊症としています。 排卵がない、子宮内膜症や骨盤腹膜炎の既往がある、年齢など気になることがある場合は、1年を待たずに検査や治療を検討する場合があると案内しています。 月経がない・大きく不規則、子宮内膜症や骨盤腹膜炎の既往、年齢など気になることがある場合や、妊娠・治療について判断する場合は、記録が揃うのを待たず産婦人科などの専門家へご相談ください。
日本産科婦人科学会の案内を確認する ↗参照情報
日本の公的医療機関・専門学会と、海外の専門学会・公的ガイドラインの公開情報です。最終参照日: 2026年9月1日
- American College of Obstetricians and Gynecologists「Fertility Awareness-Based Methods of Family Planning」排卵の5日前から1日後まで妊娠する可能性があることと、基礎体温単独の限界。最終レビュー: 2025年2月
- 日本産婦人科医会「4.排卵の予測」基礎体温に影響する要因と、基礎体温で排卵日を正確に予測することの限界
- National Institute for Health and Care Excellence「Fertility problems: assessment and treatment」排卵を確認する手段として基礎体温表を用いないとするガイドライン
- 日本産科婦人科学会「不妊症」不妊症の定義と、1年を待たずに相談を検討する場合。更新日: 2025年7月28日
- 国立成育医療研究センター「プレコンノート」将来の妊娠を考えながら、本人やカップルが生活と健康に向き合うというプレコンセプションケアの説明
- 執筆・事実確認
- Raside。上記の公開情報と、ふたよりの現行実装を確認しました。
- 確認範囲
- 医療資格者による個別監修は行っていません。診断や個別助言を避け、公的情報の要点とアプリ操作に範囲を限定しています。
まずは自分の生理記録から
アカウント作成なしでこの端末に記録できます。共有したくなったら、見せる項目を自分で選べます。
登録せず生理日を記録する