エッセイ
暮らしへの不安と子どもを望む気持ち
共働きでも生活が苦しいと言われる世の中で、なぜ子どもが欲しいと思うのか。私にはその気持ちが生き物としての本能に近いところにあるように思えます。
もちろん、子どもを欲しいと思わない人もいます。これは私自身の気持ちの話です。赤ちゃんがかわいい。その気持ちに理由はいらないと思うのです。
自分たちに赤ちゃんができるとなってから、ほかの人の赤ちゃんもかわいくて仕方がなくなりました。ついついベビーカーをのぞき込んでしまうようになりました。
自分たちの赤ちゃんが生まれたら、どれほどかわいいのだろう。想像すると怖いくらいです。

子どもを迎えることで責任が生まれるのも事実です。生活のことや育てていくことに悩むのは、その責任を感じているからでもあると思います。それでも、子どもを大切にしたいという気持ちは、その悩みの中にもあるのではないでしょうか。
子どもには自分で生きようとする力があると信じています。その力を頼もしく思いながら、育っていくために必要な世話や支えを担いたいです。
守ってあげたい。成長を豊かな方へ導いてあげたい。でも、自分とは別の意思を持つ存在として尊重したいとも思います。

せっかくこの世に生まれたのだから、そんな美しくかけがえのない時間を人生で味わってみたい。それが私が子どもを欲しいと思う理由です。
